俳優の橋本愛さん、仲野太賀さん、木竜麻生さんが、映画「熱のあとに」の公開記念舞台挨拶に登壇しました。

本作は、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされた鮮烈なる愛の物語。
愛したホストを殺そうとした沙苗を演じた橋本さんは、“沙苗の愛に対して理解する時間かかった"と語りながら演じていく上で、“周りから見たら、沙苗は狂気をはらんでいるようにみえるかもしれないけど、沙苗目線に立ってみると、周りの方が狂って見える。演じられたことで、自分自身の視野や世界が広がった感覚があったのでかけがえのない経験になりました。"と語りました。

橋本さんは撮影時を振り返って「精神的にもギリギリだった」と明かしながら、“本体が壊れてしまうと表現の精度が下がってしまう" と自身を分析して、“本体は快活でい続けて、表現する時だけ突き抜けられるようにしていた"と話しました。

撮影外でのエピソードとして仲野さんは、“ずっとくっついていた" と笑顔で話し、“(撮影で使っている)ペンションにスタッフさんも寝泊まりしていて、リビングに20人ぐらいが集まって、プロデューサーさんの手料理を食べて「美味しいね」「映画って最高だよ」っていう毎日で、物語とは全然違う空気感でした" と和気あいあいとした現場だった様子。

さらに橋本さんは、仲野さんと木竜さんの3人でボウリングにも行ったそうで、“みんなスコアがザコすぎて。みんな60ぐらい" と話すと木竜さんも、“稀に見る泥試合" と笑いながら話しました。

最後の挨拶で橋本さんは、“最初に監督から手紙をいただいて、初期の段階から沙苗を私にって、思ってくれたのが嬉しかった。けど、この作品、作っていいのかなとか誰かを傷つけ、誰かの命を預かる作品になってしまうと思って、すごい悩んだ。これは私の罪として最後までやり遂げよう。何が起きようとも受けて立とうっていう気持ちです。感想を書く時、正直な感想を教えてくださると幸いです" と挨拶し、イベントを終えました。
【担当:芸能情報ステーション】