「ウクライナ侵攻反対」を掲げ、3月のロシア大統領選挙への出馬を目指す元下院議員が提出した署名をめぐり、ロシアの中央選挙管理委員会は死者の名前が含まれていると主張しました。出馬が認められない可能性もあります。

ロシアメディアによりますと、中央選挙管理委員会は2日、元下院議員のナジェージュジン氏が提出した署名に、すでに死亡した数十人の名前が含まれているとし、「ナジェージュジン氏も一部関与している疑いがある」と主張しました。

中央選管は5日にナジェージュジン氏から事情を聴いたうえで候補者として登録するかどうか決定し、7日に発表するとしています。

ナジェージュジン氏は2日、自身のSNSに署名に訪れた人たちの画像とともに「彼らが生きているのは明らかだ」と投稿。選管側の主張に反論しています。

「ウクライナ侵攻反対」を掲げるナジェージュジン氏をめぐっては、反戦ムードの広がりを警戒する政権側の意向を受け、候補者登録が認められない可能性も指摘されていますが、JNNの単独インタビューに対しナジェージュジン氏は「認められなければ裁判に訴える」と語っています。