能登半島地震の被災では大動脈の道路が一部で通行再開となりました。また、地震で倒壊した温泉施設に最初のお客さんが訪れています。

少しずつですが、復旧が進んでいます。

通行止めとなっていた輪島市中心部へ向かう能越自動車道が、きょうから一部の区間で通れるようになりました。国は来月中旬までに輪島方面への一車線の通行確保を全区間で目指します。

その輪島市では仮設住宅18戸が完成し、室内が公開されました。間取りは2DKが14戸、4DKが4戸で、受水槽と浄化槽が設けられたため、風呂を沸かしたり、台所やトイレで水を使ったりできます。

輪島市 坂口茂市長
「生活環境は仮設住宅といえど、十分に配慮されている。1日も早く、ふるさとに戻って来られるようにしていきたい」

こうした中、珠洲市では、地震以来、営業中止が続いていた温泉施設の宝湯に最初のお客さんが訪れました。

宝湯 4代目店主 橋元宗太郎さん
「(地震直後は)風呂とか事業のことは全く何も考えてなくて、発見したときは少し元気が湧いてくるような」

がれきの下から湧き出していた温泉のお湯を別の建物に引き込み、ようやく人が入れるくらいまでたまりました。店主の橋元宗太郎さんは、最初に入ってもらうお客さんは決めていたといいます。

宝湯 4代目店主 橋元宗太郎さん
「常連のおじいちゃんの孫とひ孫に入ってもらいたくて」

宝湯では、常連客の石山富造さん(82)が入浴中に地震に巻き込まれ亡くなりました。

石山さんの27歳の孫と5歳のひ孫が一番風呂に招待され、あたたかい温泉に浸かりました。

宝湯 4代目店主 橋元宗太郎さん
「温かい自分でありたいなって。皆さんに温かさを届けていければいいなと」

復興に向け、被災地は少しずつ前に進んでいます。