宮崎県高千穂町では、観光業の担い手不足が課題となる中、新たな形の観光地めぐりとなる小型電気自動車を使った実証実験が始まりました。
これは、高千穂町観光協会やトヨタ自動車グループで東京に本社があるトヨタ・コニック・プロなどが共同で行うものです。
実証実験では、タブレットやスマートフォンを搭載した4人乗りで時速19キロ以下のグリーンスローモビリティと、2人乗りで時速60キロ以下の小型電気自動車を1台ずつ配備。
観光客が自ら運転するレンタカーとして町内をめぐるほか、車内や観光地ではリモートで観光案内を受けることができます。
高千穂町では、観光ガイドやタクシードライバー不足が課題となっていて、今回の実証実験で課題解決につなげたいほか、高千穂峡といった一極集中の観光から地域全体へ回遊性を促進したいとしています。
(トヨタ・コニック・プロ 岩岡宏樹さん)
「幅広い観光体験の選択肢を、観光客の皆さんにご提案していきたいというふうに思っています」
(高千穂町観光協会 竹尾通洋会長)
「新たな観光地を再発見できるようなことができるんではないかなというふうに思っているところです」
観光客の利用は4日から今月28日までで、今月14日までは4人乗りのグリーンスローモビリティ、15日からは2人乗りの小型電気自動車利用が可能です。
それぞれに3時間の2つのコースが設けられていて、事前に観光協会のホームページから予約が必要となっています。