そして2022年11月、ついにトキエアの新しい機体が新潟空港にお目見えしました。
フランス・ATR社製の70人乗り小型プロペラ機です。

「段々と姿が見えてきました。これから新潟の空を舞うことになるプロペラ機が、新潟に初お目見えです…」
【長谷川政樹社長】
「実際、飛行機見るのは私初めてなんです」
パイロットや客室乗務員の制服や、紺を基調としたシートなど機内の様子も披露。
乗務員の訓練も始まり、本格的に事業が動き出します。

この時点で既に当初の計画より就航が遅れていましたが、トキエアは新潟‐札幌丘珠線の就航予定日を「2023年6月末」と発表しました。
しかしここから県民やファンをやきもきさせる日々が続きます。
就航は幾たびも「延期」されました。

【新潟県 花角英世知事】
「安全が第一ですので、しっかり習熟・訓練して頂いて、準備を整えてスタートしてもらいたい」
「路線訓練などで一層の習熟に時間を要する」として6月の予定を延期。
それからも国交省の試験に時間がかかったことなどが原因で就航できない状態が続き、正式な発表がないまま過ぎていきました。

そして去年11月…。
【トキエア 長谷川政樹社長】
「新潟-札幌丘珠線、就航日が2024年1月31日…」
ようやく就航日が改めて発表されたのです。
会見では、本当に信頼できる日にちなのか?覆ることはないのか?という厳しい声も上がる中、「我々もこれ以上変更はなくというところで、今回関係セクションとこの日にちを定めさせていただきました」と長谷川社長は話していました。

当初予定から1年半遅れてのテイクオフは、会社発足から3年半後となりました。