労働災害に認定された息子の自殺をめぐり、両親が、息子が勤務していた会社に損害賠償を求めた裁判で、会社側は争う姿勢を示しました。

この裁判は、飯田市の多摩川精機(たまがわせいき)で開発や設計を担当していた吉田午郎(よしだ・ごろう)さんが、過重労働で4年前に自殺したことについて、会社に安全配慮義務違反があったとして、吉田さんの両親が、およそ7000万円の損害賠償を求めているものです。

地裁松本支部で始まった31日の口頭弁論に被告側は出席せず、原告側によりますと、訴えを退けるよう求める答弁書を提出し、争う姿勢を示しました。


法廷では、母親の恵美子(えみこ)さんが「原因を見極め、業務の改善に取り組む姿勢がなければ、また過労自死する設計者が現れると思う」などと述べました。


母親 恵美子さん:
「遺影も遺骨もそのまま家にあります。会社のトップがお線香をあげに来てくれる日を待っています。そこで謝罪してほしい」

午郎さんの死については、飯田労働基準監督署が2022年、労災を認定しました。