新たな変異株「JN.1」が猛威 “軽症”でも早い段階で診断・治療を
日比キャスター:
今、新たな変異株として「JN.1」が出てきました。オミクロン株の一種で「BA.2」系統が変異したものです。WHOが2023年12月に“注目すべき変異株”に指定していました。
実際に「JN.1」の検出割合を見ると、2023年12月25日~31日は24.9%でした。1月29日~2月4日は推定で43%に上るのではないかとみられています。置き換わりが早い分、感染力も強いとみられています。

2回目の感染という方も増えてきています。「2回目のコロナ陽性。1回目よりつらい…」という声がある一方で、「熱は前回よりはマシ」という声や、「1回目に比べて全然元気だし食欲もある」という声もあります。「2回目の方が楽」、「軽症」ということはあるのでしょうか?

倉持院長:
一般的にそういったことはないと思われます。ただ、喘息などがある方がコロナにかかって、その後、喘息の治療を始めてからは、コロナにかかっても軽く済んだ、という傾向はあります。
コロナの株というのは変異を続けていて、そして、重症・軽症に関わらず、一定の割合で後遺症が出てしまう方がいるということがわかってきたので、やはり早い段階できちんと治療できるように、きちんと診断ができる体制を作っていくっていうことは大事なことだと思います。
日比キャスター:
第10波とみられていましたが、コロナのピークはいつ頃になるとみていますか?
倉持院長:
我々は目の前の患者さんの治療をするという立場なのでなかなかピークの判断をするのは難しいです。
例えば、2023年10月からずっとインフルエンザも増えていますし、最近は寒くなって他の感染症も増えていて、なかなか入院しにくい状況にもなってきています。1か月ぐらいは続くのかなということで、しっかりと体制を整えているような状況です。