「政治にお金がいくらかかるのか、実態調査してほしい」

(神戸学院大 中野雅至教授)僕も施政方針演説の前に予算委員会が開かれたのは、役人時代も含めて記憶になくて、それに応じたってことは「何らかのタマ」を持ってるから応じたと思うんですけど、たぶんそのタマが連座制以外にはなかったのかなというのが驚きです。

 一番疑問なのは、政党交付金が入ってるわけですから、そもそも政治にお金がかかるというが、一体いくらかかるのか実態調査をしてほしいんです。予算委員会で質問が出ていたけれど、地方議員に対して金を配ってたとか、票の買収に使われたんじゃないか、っていう疑念が出てるわけで、我々が一番知りたいことについて岸田さんはゼロ回答です。

――岸田総理は連座制の導入については前向きな発言をしました。連座制とは、会計責任者や秘書などが有罪になった場合、議員も何らかの処分を受ける仕組みのことで、総理は「連座制も含めて、党として考え方をまとめ、各党とも議論を行っていきたい」と答えています。

(武田一顕氏)岸田さんは前向きな発言をしただけであって、連座制を導入する方向でいきますとまでは言ってないんです、議論をするって言っただけです。