能登半島地震からまもなく1か月。今回の地震では震源から離れたエリアでも、液状化で大きな被害を受けました。「復旧の方向性が見えない」「せめて道路だけでも」…、住民の不安と不満が募っています。

きょう、石川県の馳知事が視察に訪れた内灘町。金沢市に隣接し、輪島市からは100キロほど離れていますが、地震による液状化で道路はめくれ上がり、電柱や家屋が傾くなど大きな被害を受けました。

内灘町民
「せめて道路だけでも直してもらえないかなという思いはある」

町がおよそ1700棟の建物を対象に行った応急危険度判定では、4分の1にあたる430棟あまりが「立ち入ることが危険」と判定されました。

馳知事が視察に訪れた避難所では…

避難者
「(復旧の)方向性が見えんもんで、どうしようもないもんで。できるだけ早く『大体いつ頃まで我慢してください』とか」

石川県 馳浩 知事
「医療・健康・介護、こうした不安を払拭できるように対応することが大切」

被害は住宅や道路に留まりません。

記者
「地震による液状化の影響で、田んぼは砂が浮き上がっている状態です」

こちらでは地面の下に設置された設備が損傷したためか、水がこなくなりました。

米作りをしている男性によると、復旧には3年ほどかかるのではといいます。

川辺俊一さん
「3年もかかっていたら田んぼは作れない。草が生えて」

一方、輪島市では、避難所となり休校していた町野小学校がきょうから再開しました。全校児童44人のうち、およそ10人が登校。通常の授業は行わず、心のケアを優先したレクリエーション活動などを行ったということです。

小学4年生
「(Q.友だちと会えてどう?)うれしい」

町野小学校 小向敦子 校長
「子どもたちの集いの場は早く再開したいという思いを持っていて、子どもたちが心を癒す場所であってほしい」

また、近くにある東陽中学校は、小学校の校舎を借りてきょうから授業を再開。集団避難はせず、輪島市に残っていた中学生が登校しました。

中学1年生
「(Q.何が楽しみですか?)勉強。うれしい気持ちになります」

能登半島地震から4週間あまり。日常を取り戻す動きも少しずつ始まっています。