今LINEメッセージでの世代間ギャップが注目されています。
やりとりで誤解を生まないためにも、お互いの世代のLINE事情を知っておくと良いかもしれません。
このLINEのやりとり、どう思う?

『明日のランチはパスタでどう?』
『いいよ。』
恵俊彰(59):
普通じゃないですか?よくあるんじゃないですかね。
井上咲楽(24):
ちょっと冷たいなって。「いいよ。(マル)」みたいな。ビックリマークとかつけないのかなと。文字にしたら怖くないですか?嫌だったのかなみたいな。
世代間ギャップが表れたのは、返事の語尾に付いた句点「。」の受け取り方。
街の若者に聞いてみるとー
17歳・高校生
「なんかやだ。そっけない」
「わざわざ『。』つけて、テンション下がってるのかなって」
21歳・大学生
「本当にいいのかなって、相手の反応を知りたくなります」
「『。』があると、ちょっとかたい感じがします」
一方の“おじさま”世代はこのやり取りについてー
60代・会社員
「何も思わない」
40代・会社員
「何か思うようなことがあるんですか?普通の会話のような気が」
46歳・会社員
「僕は『。』を使いますね。区切るために」
若者は「。」に威圧感や怒りを感じる

若者にとって、「。」はマイナスイメージを表すことも。
先ほどの『いいよ』、語尾により受け取り方がこう変わります。
何もつけない→フラット
語尾に笑・ビックリマーク・笑顔マーク→本当に賛成してくれている印象
語尾に「。」→乗り気ではない
「。」がついていると、「怖い」と感じることもあるそうで・・・
22歳・大学生
「バイトを休むときに店長からLINEが『了解しました。』とかで来ると、ちょっと怒ってるかな、次回行きづらいなみたいなのはありました」
22歳・大学生
「友達と喧嘩したときに、僕がLINEで『この前ごめんね』と送ったら、『うん。』ってきて。なんか「。」を使われると使われると冷たく感じる」
なぜ若者は「。」をネガティブに受け取るのでしょうか。
ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授の高橋暁子氏は、
「若者はLINEで句読点「。」「、」を使わない。
年上の人や上司からのLINEで目にした句読点に「かしこまっている」という印象や、威圧感、怒りの感情を読み取り、あえてネガティブな気持ちを表すものになった」
と話します。
「SHIBUYA109ラボ」所長 長田麻衣:
私も基本、友達とやり取りする時も使わないし、学生とやり取りするときもなるべく絵文字で終わらせるようにしています。
わざわざつけてる感じが出ちゃうんですね、「。」をつけると。
だったら区切ってチャットを別にポンポンポンと送った方が気軽でいいかなと。
恵俊彰:
それって意識しているわけですよね。
「SHIBUYA109ラボ」所長 長田麻衣:
そうです。怒っているときはむしろ意識して「。」をつけます。「バイト休みます」「わかりました。」みたいな感じで。
怒っているのを伝える「。」になってきてますね。
弁護士 八代英輝:
大学の授業をZoomでやっていて、質問をチャットで受け付けているんですけど、学生は「。」とかつけてこないんですよ。文法大丈夫かなと思ってたんですけど、それが今の主流らしくて、僕も渡す教材のパワーポイントの資料から「。」を落としてます。
「。」は相手との距離を置くためのもの、意図的なものと感じるようなところがあるらしくて。
江藤愛アナウンサー:
私も「。」が怖いので、たくさん絵文字を付けるタイプです。会社のやり取りでも絵文字をつけちゃって、でも時々社会人として駄目かなと思ってあえて「。」でかしこまった感じを出したりするんですけど。やっぱり絵文字があった方が、ニコニコが伝わるなと思います。