きっかけは「魔法の粉教えてやる」

1月15日、宮城県東松島市の中学校で行われた講演。仙台ダルクの代表、飯室さんとは別にもう一人、自身の経験を伝えた人がいます。ダルクの入所者、西山康浩さん(41)です。覚醒剤を使用し、家族にも苦しい思いをさせたと明かします。

西山康浩さん:
「(母親から)あんたを産んだのが間違いだった。消えてくれって。家族がそこまで苦しい思いをしてるんだったら仕方ない思ったが、そのまま車に乗って覚醒剤を買いに行った」

中学時代のいじめをきっかけに非行に走り高校は1年足らずで退学。その後、暴力団関係者と知り合い、覚醒剤を勧められたと言います。

西山康弘さん:
「夜中の2時頃に暴力団組員から呼び出しの電話が来た。魔法の粉教えてやる。天国に行くからよって言われて、地獄行きの特急列車に乗った瞬間だった」