完治は難しいと言われる「薬物依存」

今はダルクの施設で生活していますが未だ消えることのない「薬物」の影。西山さんは、日々依存症と向き合いながら前に進もうとしています。

講演を聞いた中学生:
「中学生ってすごく難しい時期だという自覚があるので、やっぱり自分でコントロールできないものはすごく怖いと感じた」

飯室さんは、薬に手を出した根本を考え、そこに頼らないような環境を作ってほしいと話します。

仙台ダルク 飯室勉代表:
「自分の気持ちに正直になると同時にそういう話ができる相手、話しかけられた時に受け入れられる相手になってほしい」

東松島市立鳴瀬未来中学校 濱田純子教諭:
Q今回の講演について「頼るところがないとか聞いてくれる人がいないとか、そういうところが入り口になっていると気付く大事な機会だった」

完治することがないと言われる「薬物依存」という病。社会全体で支える仕組みが必要だと飯室さんは考えています。

仙台ダルク 飯室勉さん:
「病気は意志と根性では治らない。まだまだ病気とは知られていないからもっとメッセージを発信して、依存症は病気でもある、薬物を使い続けてしまう、やめられないということをこれからも伝えたい」