博多祇園山笠のフィナーレ「追い山笠」が15日、3年ぶりに行われました。一番山笠・恵比須流で「櫛田入り」の大役を担った男性の思いを取材しました。
◆一番山笠「恵比須流」美川大空さん

一番山笠・恵比須流の美川大空さんです。美川さんは「追い山笠」でスタートから櫛田神社の清道を回って出て行くまで山笠を舁く「櫛田入り」のメンバーに選ばれました。
受け持つのは「棒鼻」と呼ばれる先頭の位置です。

美川大空さん「櫛田入りのメンバーに入るので、いいタイムを出すのと、きれいに奉納するのが目標。32秒以下は許さないらしいので、目標は32秒以下ですね」
◆7月12日「追い山笠ならし」

7月12日。「追い山笠」のリハーサルに当たる「追い山笠ならし」です。

美川大空さん「楽しみですね、久々に櫛田神社まで山笠持ってきたので。ちょっと集中しないと」
「1,2,3,ヤー、オイサ」

山笠は順調に進んだかに見えましたが、「櫛田入り」のタイムは35秒台。目標よりも時間がかかってしまいました。
◆4歳で初めて参加

美川さんが初めて山笠に参加した4歳のころから、山笠のぼせになっていく姿を見守ってきた父親のダビッド太郎さんは、期待を寄せていました。

父親のダビッド太郎さん「頼もしいですよ。こうやって成長して、流の代表として櫛田入りも舁かせてもらったりとか、その棒の中心になってやったりしているというのは、親としては誇りに思うので」

「集団山笠見せ」の後、恵比須流は最後の「櫛田入り」の練習をします。美川さんは、父親の太郎さんが座る山笠を舁きました。

美川大空さん「回り方きれいやったね。総務がコロナ期間もずっと動いてきたのを僕たちは知っていたので、総務を男にできるように頑張りたい」
◆7月15日「追い山笠」
気合いを入れるため、14日に髪を切った美川さん。いよいよ「追い山笠」当日を迎えました。

美川大空さん「調子はいいっすよ。頑張ります」