「政治とカネ」の問題で自民党が揺れるなか、通常国会が始まりました。安倍派の幹部、通称・“五人衆”のうち、疑惑について会見を避けてきた松野博一前官房長官がようやく語りました。
「当時の説明の仕方、適切だった?」記者が聞くと
通常国会がスタートしました。不起訴となった安倍派幹部たちはリラックスした姿です。

萩生田光一前政調会長 ▼2728万円不記載
世耕弘成前参院幹事長 ▼1542万円不記載
西村康稔前経済産業大臣 ▼100万円不記載
高木毅前国対委員長 ▼1019万円不記載
松野博一前官房長官 ▼1051万円不記載
この“5人衆”と呼ばれる安倍派幹部の中で唯一、カメラの前で裏金事件の説明をしてこなかった松野博一前官房長官が記者会見を開きました。

自民党安倍派・松野博一前官房長官
「国民の皆様に大きな政治不信を招いたことに関しまして、清和政策研究会(安倍派)の常任幹事の一人として心からお詫び申し上げます」
裏金問題で官房長官を辞任した松野氏。

松野博一官房長官(当時)
「政府の立場」「政府としてのコメントは差し控えます」
この日の会見で、長官時代に「政府の立場」を繰り返し、説明を拒み続けたことを問われると…
記者
「ご自身の説明の仕方 振り返り適切だったと考えるか?」

松野氏
「政治的不信を招くことがあったというご指摘であれば、私の不徳の致すところでありますし、反省をしなければいけないなと」
また、安倍派からキックバックされたあわせて1051万円のパーティー券収入については…
自民党安倍派・松野博一前官房長官
「還付金(キックバック)があれば、清和会(安倍派)から(自分の)政治団体に対する寄付として記載がなされているものと認識しておりましたので」
事務所スタッフが担当していたもので、問題が発覚した2023年11月の時点まで、自身は未記載を把握していなかったと強調しました。そのうえで、議員辞職や離党の考えはないと述べました。