4年前、移植用の心臓を運んでいた福島県警のヘリコプターが、福島県郡山市の水田に不時着し、7人が重軽傷を負った事故で、運輸安全委員会は、強い下降気流などが要因とする調査の結果を公表しました。

この事故は2020年2月、移植用の心臓を運んでいた県警のヘリコプターが、郡山市三穂田町の水田に不時着して横転し、7人が重軽傷を負ったものです。

事故の原因を調査していた運輸安全委員会は25日、調査結果を公表しました。

報告書によりますと、ヘリコプターは、飛行中に強い下降気流に遭遇し、機長の操縦操作が大きくなったことなどが影響して右回転しました。その際「メインローター」と呼ばれる回転翼が機体の後ろの部分に接触して部品が壊れ、操縦が困難になったとみられるということです。

調査結果を受け、県警察本部は「真摯に受け止めて再発防止に向けた安全対策を徹底し、航空機の安全な運航に努めていく所存です」とコメントしています。