高知県東部で栽培されているポンカンが出荷の最盛期を迎えています。今年は裏年で数は少ないですが、味が濃く仕上がっているということです。

安芸市の加工場ではいまポンカンの出荷作業が最盛期を迎えています。11月末から収穫し温度や湿度を調整しながら追熟させたのち、色や味のバランスが整った年明けから出荷が始まっています。加工場では、甘さや大きさなどを専用のセンサーで測り、14種類に選別し箱に詰められます。

高知県のポンカンの生産量は全国2位。最も生産量が多い東洋町と、室戸市、安芸市であわせて45人の農家が栽培していて、「土佐よさこいポンカン」という名前で出荷されています。去年からは広島や岡山など県外にも販路を広げています。

今年は裏年にあたり、例年の2割ほど少ない150トンの出荷を予定していますが、糖度は高く、甘くて濃厚な味に仕上がっているということです。なかでも贈答用のこちらは糖度が12度以上と味が濃縮されています。

(ポンカン生産者 千光士尚史さん)
「秋口に雨が少なくて例年よりも糖度が高いポンカンになっています。ポンカンをむいたときに香りがふわっと立って果肉にすごく味が濃縮されていておいしい。今の時期の旬の味を楽しんでもらいたいです」

「土佐よさこいポンカン」は2月下旬まで店頭に並ぶということです。