老朽化に伴い解体された那覇市の首里劇場で74年前の企業の広告看板が見つかり、当時、広告を出していた「瑞泉酒造」に寄贈されました。

老朽化に伴い解体された那覇市の首里劇場では、舞台の両袖から1950年当時の地域の広告看板が見つかっています。

那覇市首里の泡盛メーカー「瑞泉酒造」は当時、広告を出していた企業の1つで今月、首里劇場の元館長の親族から看板が寄贈されました。

瑞泉酒造 佐久本社長
「大切に使っていただいたというのも本当に有難いです。このような状態で残っていて、よかったです」

74年前の看板のため木材の一部がもろくなっているものの、泡盛を入れる甕の絵や企業名が鮮明に残されています。

瑞泉酒造 佐久本社長
「電話番号が2桁の時とか、そういったものがうちの会社に残っていないので、こういった形で歴史あるものをいただけるというのは、本当にありがたいと思っています」

首里劇場前館長の甥 金城裕太さん
「最後にと言いますか、形がなくなってもこうやって、恩返し、地域の皆さんに恩返しができることは、親族としても喜ばしいことだと思っています」

瑞泉酒造は寄贈された看板を、首里劇場の写真とともに本社の見学室に展示するということです。