歌舞伎俳優の中村勘九郎さん、中村七之助さん、中村虎之介さん、中村鶴松さんが開業1周年を迎える東京・新宿の東急歌舞伎町タワーのTHEATER MILANO-Zaで5月3日から上演する「歌舞伎町大歌舞伎」の記者懇親会に出席しました。

上演するのは舞踊「正礼附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」、「流星(りゅうせい)」、新作歌舞伎「福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)」です。

勘九郎さんは、“歌舞伎町という人間の欲と野望が渦巻く場所で、いつか歌舞伎町、新宿地区で歌舞伎をやりたいなぁと思っていたので、大変うれしい”と喜びを語り、七之助さんは、“ MILANO-Zaへは行った事もないし、どういう舞台劇場なのかも分からず、また脚本も、まだな段階で懇親会という事は、コーヒーで(振る舞って)ごまかそうとしているのかな?そんな会なので和気あいあいと何でも聞いて下さい”と挨拶をし、笑わせました。

そんな中、鶴松さんは、歌舞伎町に良い思い出がないので10年ほど近づいていない事を明かし、詳しい事情を聞くと、“大学生時代に友人と2人で居酒屋に行き20万円を請求されました”とぼったくり被害を明かし、“手持ちの2,3万円を払って店を出たんですけど追いかけられ、その時、外国人のキャッチの方に助けられたんですが、(20万円請求した店の)キャッチの人に服をビリビリに破かれて、半分裸の状態でタクシーに乗ったという記憶があります”と恐怖体験を明かし、“大人の世界は厳しいなと思いました”と苦笑いを浮かべていました。

それに対し勘九郎さんは、“そういうことを書かれると芝居を見に来てくれなくなるから”と慌てると、司会から、“「歌舞伎町大歌舞伎」をご覧の皆さんは帰りには気をつけてください”とアナウンスされ会場の笑いを誘いました。
また歌舞伎町の思い出について聞かれた七之助さんは、飲むときはゴールデン街付近が多いと明かし、“2軒目になんとなくふっと入った店で「あら、どうして来られたの?」と店員に声を掛けられた店が、実はおやじ(十八世・勘三郎さん)が通っていた店で、おやじのボトルもあった。こういうめぐり逢いもあって、縁だなぁと思いました”と奇妙な巡りあわせに驚いた様子で語りました。

さらに今回は、歌舞伎町で行う歌舞伎という事で宣伝方法について勘九郎さんは、“ホストみたいなアドトラックを走らせようかなんてプランもあります。僕が白いスーツを着た写真が貼られたトラックが走っているかも”と、いたずらっぽく明かすと記者から、“舞台の打ち上げも歌舞伎町ですか?”と質問されると、すかさず虎之介さんは、“歌舞伎町で飲むのは何の問題が起こるか…。怖いです(笑)”と、正直に打ち明け笑いが起きました。
【担当:芸能情報ステーション】