非常に強い寒気が西回りで南下 九州でも広く雪の予想

今週、日本列島には非常に強い寒気が西回りで入ってきます。地上の気温を大きく左右する上空1500メートル付近の寒気予想をみると、-12℃以下のラインが23日(火)~24日(水)にかけて九州北部から中国・四国地方まで南下する予想です。特に西日本では上空1500メートル付近の気温は平年よりも大幅に下がる予想です。

この上空1500メートルで-12℃以下という寒気がどれくらいの強さかの目安です。ザックリとした説明では、大気下層で標高が100メートル下がると気温は約0.6℃程度上昇します。そうなると上空1500メートルで-12℃だと、標高0メートルでも-3℃くらいの気温となります。

日中または夜間か、地形や海、都市の影響などもあり、こんなに単純ではありませんがイメージとしてはそれくらいのポテンシャルを持った強い寒気です。
九州北部や中国地方には先月のクリスマス前にも非常に強い寒気が流れこみましたが、寒気の強さはその時と同じ程度か、もうちょっと強いかといったレベルの寒気となる予想です。

このため九州でも東シナ海で発生した雪雲が北西の風にのって流れこんで各地で雪となることが予想されます。鹿児島でもも雪の予報となっているほか、屋久島でも標高の高いところは雪が降る可能性があります。
また、四国にも北西方向から関門海峡を抜けて流れこむ雪雲がかかって愛媛県の一部などではまとまった雪となるおそれがあります。
各地の22日(月)から25日(木)までの降雪予想は
【詳しく見る】各地の22日~25日まで1時間ごとの降雪シミュレーション