亡命先のインドに集まるチベット族の人々
中国から姿を消したダライ・ラマは今、インドにいます。
インド北部、ダラムサラ。
インドの人たちと、チベット族の人たちが入り混じる、独特な雰囲気を醸し出す町です。

この地の、丘の上の家で、ダライ・ラマは暮らしています。

ダライ・ラマは、1959年、チベットに進駐してきた中国政府の統治に反発する武装蜂起「チベット動乱」を機にインドに亡命。
ダラムサラに「チベット亡命政府」を打ち立てました。

それから65年が過ぎた今、ダラムサラには約1万人、インド全土で8万人以上のチベット族の人たちが暮らしています。
街にあふれる、ダライ・ラマの写真。中国では決してみられない光景です。

チベット族の女性に、インドに来た理由を聞いてみると…
チベット族の女性(1993年にチベットからインドへ亡命)
「チベットにはダライ・ラマの写真はありません。祈りも自由もなく、とても困難な状況です」
チベット仏教の僧侶
「(ダライラマの写真がないのは)悲しいことです」
――将来、中国で「宗教の自由」は可能になると思うか?
チベット仏教の僧侶「その可能性はあると思います。すべては永遠ではありません。いつか変わります」