ニホンアワサンゴの群生地として知られる山口県周防大島町に、19日、アワサンゴの観察や瀬戸内海の魅力を発信する拠点施設がオープンしました。



「地家室園地」は国内最大級のニホンアワサンゴの群生地を目の前に臨む海岸沿いに、町と環境省がおよそ4億5000万円をかけて整備しました。

アワサンゴを飼育する水槽や瀬戸内海の自然を紹介するパネルが展示されています。



スキューバダイビングなどで海から上がった人たちが海水を洗い流せるようにシャワーも設置されました。

環境省委嘱 自然公園指導員 藤本正明さん
「たくさんの人にここにアワサンゴが生息していることを知ってもらうきっかけになると思う。それに伴って、自然を守っていこうという気持ちを多くの人に培っていってもらえると思う」

藤本淨孝 周防大島町長
「環境のことを考えるのに加えて、あらゆるアクティビティーの中心にもなるように、そういったにぎわいを生む施設になってほしい」

地域おこし協力隊員の2人が施設の管理を担当します。

ニホンアワサンゴの生態はわかっていない部分も多いということで、施設と海とで観察しながら生態の全容解明にもつなげたいとしています。

水曜休館で入館は無料です。