世界の強豪16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ、ファイナルラウンドの準々決勝が13日(日本時間)、トルコ・アンカラで行われた。予選5位の女子日本代表(世界ランク7位)は、予選2位、東京五輪銀メダルのブラジル(同2位)に1-3(27-29、26-28、25-20、14-25)で敗れ、2大会連続の準決勝進出はならなかった。

第1セット、第2セットは序盤で日本がリードするも中盤から終盤にかけてブラジルに逆転を許し連取された。途中メンバーを入れ替えるなどし、第3セットを奪い返すも第4セットは勢いのついたブラジルを止めることはできなかった。

アタックする古賀選手

予選ラウンドを8連勝し、その後4連敗でファイナルラウンドに進出した日本だったが序盤の快進撃を再び見せることなく目標のベスト4進出はならなかった。試合後、眞鍋政義監督(58)は「1、2セットでね。反省、反省です。勝ててもおかしくなかったんですけども終盤、勝負弱いというか連続失点で、そこがベスト4、ベスト8の大きな壁が、という風に思います」と振り返った。

主将として初めて国際大会に挑んだエースの古賀紗理那(26)は「1セット目、2セット目の入りは良かったんですけど中盤、終盤に私たちが私たちの首を絞めていたなっていう感じでした」と話した。2か月後に迫る世界バレーについて、「やっぱり、対策されたときに苦しくなるなと思ったので、日本は(身長が)小さいですし、一人ひとりの集中力が高くないと勝てないんだな、と感じたので私がもう一回、先頭に立って集中力高く、しっかり強いチームにも勝てるようなチームを世界選手権までに作れたらいいなと思います」と先を見据えた。

佐藤選手

昨年の東京五輪後に就任した眞鍋監督は今大会、若い選手を多く起用。シニア代表デビューを果たした佐藤淑乃(20)は「チームの雰囲気をマイナスにならないようにミスしても次に切り替える言葉とか誰が決めても、全力で喜ぶっていうのは意識してやっていたので常に雰囲気は良かったなという風に思います」と話した。日本の司令塔として初の代表戦に臨んだセッターの松井珠己(24)は「最後の4セット目でサイドアウトが切れないっていうのはセッターの責任なので、そこはしっかり、自分自身が受け止めてもう一回、やっていかなきゃいけないところだと思います」と目に涙を浮かべ語った。

松井選手

9月の世界バレー、1次ラウンドで日本はブラジルと同組。リベンジの場は眞鍋ジャパン今季最大の目標である世界バレーへ持ち越された。

(写真はこの日の試合で9得点を決めた佐藤選手)