4年に1度、バレーボールの世界ナンバー1を決める世界バレー。女子日本代表は準々決勝でブラジルにフルセット (25-18、25-18、22-25、25-27、13-15)の末敗れ、ベスト8敗退となった。12年ぶりのメダル獲得を目指した日本は、2014年の7位、2018年の6位に続き3大会連続で“ベスト4の壁”に阻まれた。
1次ラウンドでは世界バレーで40年ぶりにブラジルから白星を挙げ、この日も東京五輪銀メダルの相手に2セットを先取。「あと1セット」が遠く、逆転負けとなった。試合後、眞鍋政義監督は「最後はブラジルの勝負強さに負けましたね。これもいい勉強ですね。選手は本当に頑張りました。選手、スタッフ一丸となったんですけど、ここですよね。ベスト8からベスト4の壁。おそらく初めて経験する選手が多いので、この悔しさを来年に持っていきたいと思います」と語り、選手を労った。
エースでキャプテンの古賀紗理那(26)が負傷して以来スタメンに名を連ね攻守で存在感を発揮した石川真佑(22)は試合終了の瞬間、コートを叩き悔しがった。「コートに入った以上、責任を持ってやらないといけないし、悔しいっていう気持ちしかないです」と涙をこぼした。
■眞鍋政義監督
「最後はブラジルの勝負強さに負けましたね。これも良い勉強ですね。選手は本当に頑張りました。選手、スタッフ一丸となったんですけど、ここですよね。ベスト8からベスト4の壁。おそらく初めて経験する選手が多いので、この悔しさを来年(パリ五輪予選)に持っていきたいと思います。勝ちたかったですね。これが世界のトップですよね。特に終盤、勝負強いですねブラジルは…勉強です。(試合を振り返って)1試合目から本当に集中して、よくこの“死のグループ”を3位通過し、また今日、この大一番でプレーができたということは選手は自信を持っていいと思います。しっかり反省して次につなげたいと思います」
■キャプテンの古賀紗理那
「今日は最終的には敗戦してしまったんですけど、チームとしてこの大会を通して成長した部分が凄い今日は出たかなという風に感じます。チームとしての成熟度が集合した時よりも、すごく高くなったというか、日本チームの強みに最終的になったので、また次の年、厳しい戦いが続きますけど今年は凄い収穫がたくさんあったシーズンだったかなと思ってます。(キャプテンとして)私より年下の選手がたくさんいる中で、大会を通して成長しましたし、個々も成長しているのを外から見ていても感じたので、また次のシーズン、成長してまた集合出来たらいいなと思います。パリ五輪に向け切符をとるという意味では次のシーズンが一番大切なシーズンになってくるので、ここで出来たことをさらにステップアップさせつつ次の年につなげていけたらいいなと思います」
■石川真佑
「(最後コートを叩いたのは)あの場面で最後、決めきれなかったのもそうですし、途中から入って最後、コートに立って勝ち切れないっていう悔しさっていうのは凄いありました。コートに入った以上、責任を持ってやらないといけないし、(涙をこぼしながら)悔しいって気持ちしかないです。(大会を振り返り)試合を通して本当にチーム力っていうのは徐々に高まって、最後こうやって、勝ち切れなかったですけど、チーム全員で勝ちにいくっていう気持ちはありましたし、自分自身は本当に最後、こうやって立ってやったからには、この悔しさっていうのは忘れずにしっかり次につなげて、パリ五輪につなげていきたいと思いました。(日本からの応援に)SNSなどで自分たちがこうやってバレーボールでたくさんの方に元気や勇気を届けて自分たちのプレーで日本の皆さんからの頑張れっていう声援を本当に感じましたし、その中でこうやって最後、勝ち切れないのは自分自身も悔しいし、もっと頑張らないといけないなと凄い思う。本当にたくさんの方が応援してくれて嬉しかったし、感謝の気持ちをこれからも忘れずにやっていきたいと思います」
■井上愛里沙
「自分の全部が出し切れて終わったと思うんですけど、やっぱりこういう結果になってしまったっていうのは今の自分の実力だと思いますし、すごく悔しい気持ちでいっぱいです。私は今日の試合に関しては、チームの足を引っ張ってしまってばかりいたので本当に、申し訳ないという気持ちと、他のメンバーは頑張ってくれていたので“ありがとう”っていう気持ちを伝えました。(目に涙をためて)ここにいるメンバーだけではなくて、国内合宿から一緒にやってきたメンバーだとか本当にもっと一緒にやりたかったですけど、今ここに立っている14人で世界バレーまで来て、今までと比べ物にならないくらいの連戦が続きましたし、凄いプレッシャーの中での試合が続いて、体も心もすり減らしていたんですけど、その中でもたくさんの応援だったり、スタッフのサポートとかのおかげでここまで乗り切れましたし、本当にチームメイトに感謝しています」
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