おととしの台風で宮崎県内の盛り土が崩壊した原因について、有識者による検討委員会は、事前に把握が困難だった地下水が関係したなどの調査結果をまとめました。

おととし9月の台風14号では、美郷町と椎葉村で県が整備した盛り土が崩壊し、土石流が農地に流れ込むなどの被害が出ました。

これを受け、県では、原因究明や対策のため有識者による検討委員会を設置し、18日、調査結果が発表されました。

それによりますと、2か所の現場は適切に設計・施工されていたものの、地下水が集中したことでコンクリート製の擁壁などが崩壊し、土石流が発生したとしています。

委員会では、これらの地下水は事前に把握することが困難だったとしていますが、今後は必要に応じて地質調査などを実施することが重要と提言しています。