ペットを連れての避難は、東日本大震災の時にも課題が浮き彫りになりました。福島県では、ペットと一緒に過ごせる避難所がなく、車中泊する人も…。

ペットと一緒に避難したとしても過ごすスペースは、別々の「同行避難」が可能な避難所は県内の半数ほどの14市町村あります。一方、今回西区に開設されたような飼い主とペットが同じ場所で過ごせる「同伴避難」ができる避難所は、ごくわずかです。
記者
「こちらには、ペットと過ごせる避難所の運営に役立つ、掃除スプレーや、エサ用の皿などのグッズを供えています」

県獣医師会から去年寄贈されたグッズは、新潟市内全ての区に備蓄されています。また今回の地震後、ペットのエサなどの支援物資が全国から届いていますが、日ごろから、飼い主がペット用の備えをしておくことが大切です。

新潟市動物愛護センター 登坂友一所長
「いつも食べているもの以外を与えたりすると、下痢をしたり体調を崩したりすることがありますので、何日か分のフードとペットシーツなどを用意しておいていただけると」
これまで、ここに避難した人はいませんが、新潟市は「今後必要があれば遠慮せずに利用してほしい」と呼び掛けています。

災害時でもペットと過ごすために飼い主が準備できること。まずは、『練習』です。いざというとき、すぐにキャリーやケージに入れるように練習しておきましょう。
続いて準備です。(1)フードと水を5日分以上、(2)ペットの薬、(3)ペットシーツやトイレ砂などをリュックなどにまとめておきましょう。
万が一の時、ペットが安心して過ごせるように飼い主が責任を持って準備しておきたいですね。