1月20日(土)に放送されるJNN企画大賞「共同売店の歌」を前に、RBCでは県内の共同売店にスポットを当てた取材を行っています。
沖縄本島北部・やんばると呼ばれる地域で明治の終わりごろに誕生した”共同売店”。住民が共同で出資し、地域の暮らしを支えています。高齢者の多い過疎地域にあり、ライフラインとして、そして人々の交流を生む大切な場所として存在する共同売店。今回は大宜味村謝名城共同店の魅力に迫ります。

閉店した共同売店を再開させた女性

芭蕉布で有名な喜如嘉の隣に位置する大宜味村謝名城。人口およそ130人で、シークヮーサー栽培が盛んな地域です。

そんな集落で最も賑うのが共同売店。最寄りのスーパーまで車で10分の集落で、日用品や食料品が揃う生活の要です。

謝名城共同店店主 金城明美さん
「じゃあ、あんた自分の手で取って。元気でいってらっしゃい!」
地元の小学生
「行ってきます!」

Q何を食べていたんですか?
謝名城共同店店主 金城明美さん
「黒砂糖。『あぁ、疲れる』とか言って来るから、はいはいクンチ(元気を)つけようねって」

店主の金城明美さん75歳。2017年、経営不振で閉店した売店を、その翌年に再オープンさせた立役者です。

復活した売店のウリの一つが…

金城明美さん「(豆腐)半分にしますか?」
買い物客「半分にも出来るの?」
金城明美さん「半分にしましょうね。残りの半分はね、喜如嘉の方が買いに来る」

ニーズに合わせて、食べきれる量を提供。1人暮らしの高齢者などが多い地域では嬉しいサービスです。さらに…

買い物客
「これはね、朝ご飯です。店も遠いものですから、本当に助かります」
「200円の食料品ね。売店の惣菜は上等です。ずいぶん助かっていますよ」

店が開店する7時には出来立てのお総菜がずらり。どれも仕入れ値プラス30円ほどとお手頃価格。そんなサービスの裏には、金城さんの文字通りの”奔走”があるんです。