◆小麦価格は1年間で40%も急上昇

ここに農林水産省が発表している輸入小麦の政府売渡価格の推移を示したグラフがあります。

小麦1トンあたりの価格は、去年4月には、5万1930円でしたが、去年10月には、6万1820円に上昇し、さらに今年4月には7万2530円にはね上がるなどこの1年間で2万600円、約40%も上がっています。

小麦をはじめとする原材料費の高騰を受け、井上製麺もやむを得ず先月、商品の値上げに踏み切りました。

井上社長「うちの場合は同じ形、同じ量目で売っておりますので、必然的に値段を上げざるを得ないという形でお願いをしている」

200グラム入りの袋は220円から250円に、250グラム入りの袋は、310円から342円にそれぞれ値上げしました。

井上社長「小麦の価格がこれだけ上がっていることと石油が上がった、包材資材が全部上がっておりますので、申し訳ないんですが」

◆円安のWパンチでさらに高騰へ

輸入小麦の政府売渡価格は、今年4月の時点で1年前に比べてすでに4割上がっています。そこに20年ぶりの円安も追い打ちをかける形で今後、さらに高くなると予想されています。


井上社長「小麦はやっぱりお米の次の主食のようなもので、パンがありますし、麺がありますし、あまり上がりすぎると厳しいので、国が何がしかの対策をしていただくことが一番ありがたい」