寒い冬、暖かい部屋で「アイス」を食べるのが幸せ…という方も多いのでは?
“冬アイス”を定着させた、メーカーのこだわりを取材しました。
夏は食べられなかった!?「雪見だいふく」

冬アイスの代名詞、ロッテの「雪見だいふく」。1981年の発売以来ロングセラーとなっています。
実は、発売当初は「秋冬限定」だったことをご存じですか?
通年販売になったのは2018年から。
この「秋冬限定」が、“冬アイス”のイメージを定着させたんです。
恵俊彰:
スキー場で、子どもたちが雪見だいふくを食べているみたいな、そんな印象があるよ。汗びっしょりだからね、冬だけど。
氷の粒の大きさを調整!「クーリッシュ」

片手で飲めるアイス、ロッテ「クーリッシュ」のこだわりを、担当者に伺いました。
ロッテ クーリッシュブランド課 平井翔大さん:
クーリッシュは暑かったら売れるし、寒かったら売れないという状況が続いていました。
「冬でも飲む理由」を作りたいと思い、氷のサイズを変更するなどのいろいろな試作を行っています。

なんと、アイスの中の氷の粒の大きさを、季節によって変えているんです。
パッケージの左上をよく見ると、氷のサイズがわかるバロメーターがあります。

▼夏は氷のサイズを大きくし、より冷たくて気持ち良いテイストに
▼冬は氷のサイズを小さくし、さらに味わいを少し濃くすることで、寒くても飲みたくなる味わいに
2022年から、定番のバニラの微細氷を季節に合わせて変化させたところ、前年よりも売り上げが大幅にアップしたそうです。
暖かみのあるアイス!?「ガツン、とみかん」

赤城乳業の「ガツン、とみかん」のこだわりはパッケージに。
春夏に販売する商品は、青空をイメージした爽やかな青色のパッケージですが、秋冬は暖かみを感じてほしいとの思いから、オレンジ色のパッケージとなっているんです。
赤城乳業株式 会社開発マーケティング本部 倉本顕輝さん:
反響はすごく良くて、冬場でも売り上げがかなり伸びる商品に変わりました。
パッケージ変更の効果は出ていると考えています。