炎の攻防戦で知られる国の重要無形民俗文化財、野沢温泉村の道祖神祭りが15日夜、行われました。
伝統を受け継ぐ男たちの勇壮な姿に迫りました。


雪が降りしきる中で行われた野沢温泉村の道祖神祭り。

社殿に火をつけようとする村人と、それを防ぐ厄年の男たちによる激しい攻防が、今年も繰り広げられました。


「よいしょ、よいしょ・・・」

祭り当日の昼頃、会場では社殿作りが大詰めを迎えていました。

社殿作りの中心を担うのは、厄年の男たち。

その一人、門脇勇太郎(かどわき・ゆうたろう)さんは、数えで25歳の若者12人をまとめます。

門脇勇太郎さん:
「(社殿が)出来上がるともちろん気持ちも上がりますし、いよいよ始まるんだなと思っています」
「一生懸命(社殿を)守りたいと思います」

河野健児(こうの・けんじ)道祖神委員長:
「私も25歳の時、下で(社殿を)守るのを経験しましたけど、素晴らしい体験になると思いますので、しっかり社殿を守って祭りを楽しめれば」

午後4時ごろ、会場から少し離れた旅館の前には、立派な「初灯ろう」が飾られました。

前の年に長男が生まれた家が奉納し、最後は社殿と一緒に燃やす習わしでしたが、少子化の影響で現在は対象を広げています。

今年奉納される一つが、家族で旅館を営む河野祥伍(かわの・しょうご)さんの長男で、今年5歳になる達樹(たつき)くんの灯ろうです。

父 祥伍さん:
「地域の人の協力をあおいでの行事になりますので、地域の人と仲良くしてもらって多くの仲間を作って、この村で育ってくれれば」

一方、達樹くんは。

達樹くん:
「楽しみです。でも燃やすのがちょっと悲しいです」

あたりが暗くなると、厄年の男たちは村内で火を授かり、会場へ。

火が届くと、いよいよ炎の攻防の始まりです。