これから本格化する受験シーズンを前に、被災した能登の受験生に安心して試験に臨んでもらおうと、学習塾の経営者や弁護士などが金沢市内に宿泊所を開設しました。

JNN取材団・木村洸 記者「館内のエレベーターが使えないため、社員が手作業で布団を運んでいます」

石川県七尾市の和倉温泉にある老舗旅館「加賀屋」から運び出されるふとん。
学習塾の経営者や弁護士などの有志が、金沢市に能登の受験生を受け入れる宿泊所を開設すると聞いた加賀屋が、客室にあったふとんを送ることを決めました。

運び出される大量の布団

14日は社員8人が、掛け布団と敷布団50組を1枚ずつ客室から運び出し、トラックに載せていました。

割れた地面を避けて行われた積み込み作業

ふとんは、14日午後に金沢市額新保の空き家を活用して設けられた宿泊所へに届き、受験生を受け入れる態勢が整えられました。有志のひとりの柴田未来 弁護士は「石川県、捨てたもんじゃないなと。まだまだ頑張れるなと思いました。早く復興できるようにみんなで頑張りたいと思ます」と話していました。

この宿泊所は七尾市内の高校や学習塾を通して案内されていて、受け入れ人数にはまだ余裕があるということです。