竹富町の黒島で13日、県内のトップを切ってことし最初の子牛のセリが行われました。

初セリ前のセレモニーでは、関係者がお神酒と塩をまいて、今年1年の高値での取引を祈念しました。

このあと、農家が愛情を込めて育てた子牛など190頭あまりがセリにかけられ、九州などから訪れた購買者が次々に落札しました。

なかには1頭116万円を超す取引もあり、会場からは拍手が上がっていました。

黒島肉用牛生産組合 那根真組合長
「直近の黒島での11月セリよりは(平均価格は)若干上がっているんですけど、昨年の初セリに比べると平均がどうも落ちているので、今年も厳しい畜産経営になる」

去年の黒島でのセリの平均価格は44万円あまりで、おととしの平均価格よりもおよそ14万円、大幅に下落したほか、年間の総取引額もおよそ1億円減少しています。

エサ代の高騰も続いていて農家からは「外食産業の需要回復や輸出が増えることを願い今年を持ちこたえたい」と話していました。