能登半島地震ではおよそ2万人の被災者が、今も避難所での生活を続けています。避難生活が長期化する中、被災者への新たな支援も始まります。現地から報告です。

石川県七尾市の七尾港です。後ろに見えるのは、防衛省がチャーターしたフェリー「はくおう」です。

被災者が1泊2日で滞在することができ、断水が続く七尾市の被災者にとって、リフレッシュのいい機会になりそうです。

船内では、家族ごとに客室を使うことができるので、避難所では難しかったプライバシーが確保できます。

そして、被災者にとって今、一番うれしいのは水が出ることです。船には、トイレや大浴場のほか、洗濯ができるランドリーもあります。船に乗る90歳の男性は、地震があった1月1日から1回しかお風呂に入れていないということで、身体をさっぱりできるのはありがたいと話していました。

フェリーは、これまでにも熊本地震などの災害時に、被災者を受け入れた実績があり、今回は、避難所ごとに事前に申し込みした人が利用できるということです。