静岡市発で約200㎞のゆるくないスタンプラリー

取得スポットの中で最も東に位置する小山町の冨士浅間神社は初詣で賑わっていた

記者が静岡新聞SBS本社(静岡市駿河区登呂)から以下の順で12のスポットをめぐりましたが、ステッカーの引き換え場所である静岡県富士市の富士川楽座までの所要時間は、各施設での取材時間・見学時間を省いても6時間半ほど。走行距離は200kmに及びました(高速道路非利用)

①三保松原 (静岡市)
②富士山 世界遺産センター(富士宮市)
③富士山本宮浅間大社(富士宮市) 
④白糸ノ滝(富士宮市)
④人穴富士講遺跡(富士宮市)
⑥道の駅朝霧高原(富士宮市)
⑦山宮浅間神社(富士宮市)
⑧村山浅間神社(富士宮市)
⑨須山浅間神社(裾野市)
⑩富士山樹空の森(御殿場市)
⑪冨士浅間神社(小山町)
⑫富士川楽座(富士市)

取得スポットは、6つ市や町にまたがっており、施設内にQRコードが設置されているケースなどでは営業時間内に訪問する必要がありますし、三連休の富士山本宮浅間大社(富士宮市)などは初詣の参拝客で混雑しており、周辺道路もスムーズには流れていませんでした。

「ゆるくないけどいろいろと見ることができたのでよかった」

富士市在住の夫婦はこれまでのゆるキャン△スタンプラリーの方がハードだったと話していた

ステッカーの引き換えは午後4時までですが、締切1時間前の午後3時を過ぎると、スタンプラリーを終えた参加者たちが次々と富士川楽座にやってきます。1日でまわり切った参加者には疲れの色が見えたり、なんとか間に合ったと安堵の表情を浮かべる人も見られました。

<御殿場市在住の男性(なでしこ推し)>
「1個だけ三保松原が離れていたので遠かった。1日でまわるにはきつかったです。全然ゆるくなかったですね」

<清水町在住の男性(なでしこ推し)>
「2日間かかりました。結構よい場所が多いので。まず世界遺産センターでじっくりと見て面白いと思って足止めされて展示をじっくりと観て、人穴の遺跡を見て道の駅朝高原に行ったらもう閉まっていてアウトでした(笑)。ゆるくないけど色々と見ることができたのでよかったです」

描き下ろしのキャラクターパネルも設置

富士山世界遺産センターでは撮影しやすいようにパネルを台座に載せる気づかいも

景品や先着プレゼントはもちろんですが、スタンプラリーの楽しみはこれだけではありません。12のうち5つの施設にはキャラクターパネルが設置されており、参加者の撮影スポットになっています。

さらに各ポイントで富士山について理解を深めたり楽しく学ぶことができるので、単にスタンプを取得するだけでなく、2~3日間かけて参拝や見学をしながら、じっくりと回るスケジュールを組むことをおすすめします。

対象施設も「ゆるキャン△」パワーに期待

ステッカーの引き換え場所となる富士川楽座の展望ラウンジからは美しい富士山を拝むことができる

早速多くの人が参加しているこのスタンプラリーに対して、取得スポットになっている各施設も期待を寄せています。

<富士川楽座 望月伸哉さん(大垣千明推し)>
「参加者の方々の様子を見ているとみなさんの『ゆるキャン△』に対する熱い想いを感じられて、あらためてよいアニメなんだなというのを感じました。たくさんの人がここに来てもらえれば、施設や場所のよいところを知ってもらうきっかけになるので、また次につながればうれしいと思っています」

<静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」小林美沙子さん(志摩リン推し)>
「スタンプラリーをきっかけに多くの人に実際に三保松原・みほしるべを訪れていただき、三保松原について知ってもらえればうれしいです。現在、ちょうど『浮世絵で楽しむ三保松原』という企画展も開催しているので、こちらも併せて楽しんでいただければなと思っています」

スタンプラリーは3月3日まで。その後はアニメ3期の放送も

唯一屋外に設置されている白糸ノ滝のキャラパネル

このスタンプラリーは3月3日(日)までの開催となっていますが、終了した翌月には大井川流域などが舞台として登場するとみられるアニメ第3期に当たる『ゆるキャン△ SEASON3』の放送が控えています。

舞台モデルへの訪問はもちろん、静岡県や大井川鉄道はこれまでも『ゆるキャン△』とコラボしたキャンペーンを各種展開してきており、今回のスタンプラリーに始まり、ファンにとっては楽しみな1年となりそうです。