安倍元総理大臣は2007年、選挙期間中に銃撃され殺害された当時の伊藤一長・長崎市長を弔問し、銃器犯罪の根絶を誓っていました。

安倍 元総理
「伊藤さんは私と同じ山口県の出身でした。こうした暴力は断固として許してはならない」
15年前、長崎市で開かれた講演会で銃器犯罪根絶を訴える安倍晋三 元総理大臣。
全国に衝撃を与えた長崎の事件を受けて発言しました。
その事件が発生したのは2007年4月。
長崎市のJR長崎駅近くで、長崎市長選に出馬していた当時の伊藤一長長崎市長が、暴力団幹部に後ろから2発銃撃され殺害されました。

事件から2か月後当時、総理大臣だった安倍 元総理は長崎市内にある伊藤 前市長の自宅を弔問しました。
その際の記者会見では、銃器犯罪根絶を誓っていました。
安倍 元総理
「日本から不法な銃器の使用をやはりこれは根絶をしていく。政府を挙げて安心な日本を作っていくためにもですね。銃器対策に万全を尽くしていきたいと思います」

その15年後、悲劇は繰り返され、安倍 元総理自らも選挙期間中に凶弾に倒れることとなりました。
逮捕された山上徹也 容疑者は、犯行に使用した手製の銃について「去年の春頃につくり始め、今年春頃に完成した」
銃弾は「空の薬きょうをたくさん入手してそこに火薬を詰めた」という趣旨の供述をしているということです。