能登半島地震では、地面から泥水が噴き出したりする「液状化現象」があちこちで起きました。東海地方でもかつて、この液状化を目の当たりにした被災者がいます。
大きく波打つ地面。ここは、能登半島地震で震度5弱を観測した石川県内灘町(うちなだまち)です。
奥の歩道が割れるように浮き上がり、手前の敷地には亀裂が。

すると、どこからともなく泥水があふれてきました。「液状化現象」とみられます。
13年前の東日本大震災でも、深刻な被害が出ました。
「液状化」は、砂や水をふくんだ土地が地震によって強くゆすられ、砂が沈む一方で、地中の水が上がってきて地表が軟らかくなり噴き出したりする現象です。


私達が暮らす東海地方でも特に「海抜ゼロメートル地帯」で「液状化」の被害が懸念されています。
三重県北部から愛知県北西部、岐阜県南西部に広がる濃尾平野。木曽三川と呼ばれる木曽、長良、揖斐の3本の大きな川が流れる下流部は、地面の高さが満潮時の海面よりも低い「海抜ゼロメートル地帯」です。


この地域では、1944年の「昭和東南海地震」で深刻な液状化の被害が出ました。