取り残されたイヌやネコ その数300匹超

 営業を停止した岩手県奥州市のペット販売店に取り残された300匹を超える動物の新たな飼い主探しが難航しています。治療が必要な動物たちが多く、すべての命を救うために協力者の確保が課題となっています。

 雫石町にある動物愛護団体「動物いのちの会いわて」の施設では、県の要請を受け、営業を停止した奥州市のペット販売店からイヌとネコあわせて60匹を引き取り、譲渡に向けた準備を進めています。しかし課題に直面しています。

(動物いのちの会いわて 下机都美子代表)
「9割がなんらかの治療をしないと譲渡が今すぐにはできない状態。一定期間、定期的に薬を投与すれば2、3か月で治る病気。ケアさえ丁寧にすればご家庭で普通に飼える」

「動物いのちの会いわて」はイヌとネコ計60匹を引き取った
譲渡に向け準備する「動物いのちの会いわて」下机都美子さん


 7月16、17日には矢巾町で譲渡会を予定していますが、ペット販売店から引き取った動物の譲渡はネコ数匹にとどまります。会の代表を務める下机都美子さんは、新しい飼い主に譲渡できる健康状態にするまでに時間も費用もかかるといいます。