ラグビーと獣医 2つの夢を追いかけて
強豪・中部大春日丘のラグビー部で厳しい練習を重ね、国体のメンバーにも選ばれた小倉選手。
その一方で、獣医という夢に向かって勉強も続けてきました。
(小倉選手)
「部活やって家に帰ってから1~2時間、頑張っても3~4時間。3年生になって増えたけど、1年生のときからコツコツ」
チームの3年生で、難関大学を目指す特進コースに通うのは小倉選手だけ。
(チームメイト)
「ふつうの受験生は学校終わったら勉強して一日過ごすのに、竜瑚はまず練習何時間もやって、すごい努力家」
花園の試合のために泊っている大阪のホテルにも、参考書を持ってきました。
目指すは岐阜大学の獣医学科です。

(小倉選手)
Q共通テストの目標は
「(900点満点で)700点なので80%弱とりたい」
勉強もラグビーも頑張ってきたのは、ひとりで育ててくれたお母さんへの恩返しでもあると言います。
(小倉選手)
「一番支えてくれた人。僕にとってはお母さんが小学生の頃から応援してくれているので、ぶれずにやってこれた」
翌日はいよいよ、夢だった花園。
一方で、大学入学共通テストまであと2週間。
そんな中で、花園での試合当日を迎えました。
(小倉選手)
「あけましておめでとうございます」
Q勉強は?
「12時くらいまでやって、ちょっと睡眠優先しました、きょうは」
不戦勝もあり、1月1日が初戦となった春日丘。相手はシード校の強豪・国学院栃木。一進一退の攻防が続きます。
後半に入って10点リードした春日丘ですが、厳しい展開にスタメンの選手たちにも疲れの色が。
そのとき、ベンチの小倉さんに声がかかります。
(小倉選手)
「結構接戦の場面だったじゃないですか。ここでか?と思ったんですけど」
後半26分、夢の舞台・花園に立った小倉選手。
相手に攻め込まれる苦しい展開の中、するどいタックルで相手の攻撃を食い止めます。
粘る相手に5点差まで迫られますが、何とか守りきって試合終了。シード校を破り、春日丘としては過去最高に並ぶベスト8進出を決めました。
(小倉選手)
「チームみんなでうれし泣きしちゃって達成感はめちゃくちゃある。
Qきょうも勉強しますか
「ミーティングとかの後、隙間時間見つけてやろうかな」

しかし、次の試合で春日丘は惜しくも敗退し高校でのラグビー生活に終止符を打った小倉選手。
次はもう1つの夢、獣医を目指して大学入学共通テストに臨みます。














