現職と新人が同じ得票数で並び、くじ引きで新人の当選が決まった茨城県の神栖市長選挙。落選した現職が異議を申し立てたことを受け、午前中から3万3000票を超える、すべての票の再点検が行われていましたが、その結果、票数に変わりはありませんでした。

今月9日に投開票が行われた神栖市の市長選挙は、▼現職の石田進氏と▼新人の木内敏之氏がともに1万6724票で並ぶ異例の事態となり、公職選挙法に基づいて、くじ引きが行われました。

その結果、新人の木内氏の当選が決まりましたが、落選した石田氏側は、開票作業で有効票と思われる票が無効票として扱われるのを立会人が確認したとして、異議申し立てを行いました。

これを受け、市の選挙管理委員会はきょう午前9時半ごろから、無効票219票を含むすべての票の再点検を行いました。

そして午後2時半すぎ、すべての票の再点検が終わり、市の選挙管理委員会は有効票、無効票ともに票数は変わらなかったと発表しました。

再点検でも同じ得票数となったため、木内氏の当選ということになりますが、結果に不服がある場合、各陣営が県の選挙管理委員会に対し異議申し立てできるということです。