高校時代から続ける習慣で自分のスタイルと確立

試合前の田口には、高校時代から続ける習慣があります。対戦相手の直近過去3試合のプレーを分析することです。

田口舞選手
Q黒い線がシュートコース?
「そうです。シュートコースをまとめて、赤いところが一番多いところとか、そういうタイプとか、タイミングがどうとか、どっちに飛んだらこっちとか…」

愛知県出身の田口は、日本リーグの2チームを経て、新天地沖縄に移籍。10年を超えるリーグ生活の中で、自身のスタイルを確立していきました。

田口舞選手
「特に今はシュート上手な選手が増えてきたんですよ。私はリーグに長いこといますけど、私はそんなに身長も高くない方で年齢もあるし、身体能力もそんなに高くないから、逆に頭を使うというか、体が使えない分、使えるものは使ってやるのが自分のスタイル」

現在、日本リーグのGKシュート阻止率5位につける田口。対戦相手の分析は、所属するゴールキーパー3人で共有し合っています。

桑原 美紗季 主将(27)
「ここまで細かく分析する方は私はあまり知らないですね。一緒に取り入れてみると、試合の中で分析通りに取れるシュートも結構あって、すごいなってシンプルに素直に思います」

田口舞選手
「年がどうとか、言えないじゃないけど、自分は言いたくないし、楽しく元気にというのは自分のベースにあるので、そこは年齢は関係ないから。一番年齢上だけど一番元気だよねって思ってもらえるように」

日中から練習に専念できる実業団チームでゴールキーパーとしてのスキルをより磨きたいと、沖縄に移籍した田口。

日本リーグ参戦3年目を迎えたチームは、現在けが人が多く、いまだ勝ち星に恵まれていると言えません。それでも前を向き続けています。

田口舞選手
「本当に一歩ずつ一歩ずつというのは、それは覚悟してきているから、その苦しいときに何ができるかとか、苦しいときに何をしないといけないのかとか、考えることをやめなければ、前に進めるじゃないですか。壁がいっぱいあって、やりがいがあって、いいんじゃないかなと思っています」