11日は、東日本大震災の発生から12年10か月の月命日です。宮城県気仙沼市の震災遺構・伝承館では、能登半島地震の被災地を支援しようと募金箱が設置されました。
気仙沼市の震災遺構・伝承館には11日、関東からの団体客が訪れていました。訪れた人たちは、語り部の案内のもと館内を見て回りながら13年前の津波の大きさを目の当たりにしていました。

訪れた人:
「伝承館を見学して車が(津波によって)3階まで入ってきたのが、普段は想像できる事ではないので、とても衝撃的でした」
また、修学旅行で気仙沼市を訪れていた東京の中央大学杉並高校2年生の生徒21人がワークショップを行い防災について考えました。
中央大学杉並高校の生徒:
「今まで津波が来ていないから大丈夫という安心感が自分の被害につながってしまうので、安心せず安全な場所に避難することが大切だと思いました」

こうした中、気仙沼市の震災遺構・伝承館では、能登半島地震の被災地を支援しようと6日から受け付けに募金箱を設置しています。生徒たちもワークショップを終えた後、さっそく募金をしていました。
中央大学杉並高校の生徒:
「実際に(被災地に)行って、手伝いをするのは難しいので、このような形で少しでも力になったら良いと思う」

気仙沼市震災遺構・伝承館 芳賀一郎館長:
「13年前の東日本大震災で多大な募金を頂いたので、今度は、お互い様ですから。今後も募金活動をして支援したい」
集まったお金は、気仙沼市役所を通して能登半島自身の被災地ヘ届けられるということです。