■統一教会の活動にのめりこみ、家庭は悲惨な状況に…

元信者の女性:
「私は、ちょっとそういうわけはないだろうなと思った。当然献金して、破綻しているのは分かっていると思いますし、私が知る中でもそういう人もたくさんいましたし。家もなくなっている人もたくさんいましたし。親の財産をなくした方もたくさんいましたし」


逮捕された元海上自衛官の山上徹也容疑者(41)は、「母親が宗教にのめり込み、恨みがあった」と供述。この元信者の女性も、山上容疑者の母親と同じ頃の1990年代に入信、当時、結婚して子どもがいました。

しかし、統一教会の活動にのめりこみ、家庭は悲惨な状況になっていったといいます。

元信者の女性:
「大変でした。(家族は)反対で。当時はやっぱり、話しても主人にはわかってもらえない。『これだけ言ってもやめないのか』みたいな感じで」

家族の猛反対に対し、統一教会の内部では…。

元信者の女性:
「教会の人がどう言うかというと、それは迫害で、お父様(教祖・文鮮明)が通られた苦難の道なんだから、そういう経験を通していろんな事を学んでいくんだと言われる。今ここであなたががんばらなければ地獄に落ちるという。迫害されるのは当然、喜びなさいと」


女性は多額の献金など、統一教会の活動がきっかけでついに、夫と離婚することになりました。

元信者の女性:
「統一教会が求める家庭円満どころか離婚、離婚ですね本当に。子どもたちは年頃だったのでつらかったと思いますね。勝手に嘘をついて、いろんなとこへ行ってたりしてたので。当時、もう本当にひどかったですね。(信者は)心の自由っていうものを求めて入ったと思うんです。でも実際、真の自由は感じていないと思う」