元機長「滑走路灯・誘導路灯は“何かを見つけるためにあるものではない”」 夜間視認の難しさ

一方、日航機側が海保機に気付くことは出来なかったのか。

40年以上にわたり、日本航空でパイロットを務めた小林宏之氏に、フライトシミュレーターで事故があったC滑走路への着陸を再現してもらった。

上村キャスター
「今は滑走路まではどれぐらいの距離で、どういう指示が管制官から入ってくる?」

航空評論家 小林宏之氏
「今ちょうど500mぐらいの高さです。滑走路に他の飛行機が居なかったら、管制塔から着陸許可が出ています」

上村キャスター
「これだけ暗いと全く見えないですね」

航空評論家 小林宏之氏
「ここではまだ小型の飛行機はわからないですね。パイロットは計器・滑走路・周りの状態を常にチェックしています」

着陸直前、地上の飛行機や誘導灯など、滑走路周辺の様々な光がパイロットの目に入るというが。

航空評論家 小林宏之氏
「滑走路灯・誘導路灯はパイロットが滑走路を発見し、誘導路を走行するためのもの。何かを見つけるためにあるものではないので、小型飛行機の灯火を遠くから発見するのは難しいことではないか」