1983年、秋田県能代沖を震源とした日本海中部地震では、鳥取市などで1メートルの津波が襲いました。

安松裕一 記者
「これは鳥取県が2018年に公表した、津波浸水想定に関する資料です。これによると、佐渡北方沖の断層で地震が起きた場合、鳥取県大山町に7.4メートルの津波が来る想定になっています」

鳥取県の「津波浸水想定」では、県の日本海沿岸に最大クラスの津波を引き起こすと想定される断層モデルのうち、5つの断層を検討。

その結果、最も高い津波をもたらすと考えられているのが、新潟県・佐渡島の北に位置する、佐渡北方沖断層です。

1日に津波をもたらした地震の震源・能登地方よりも北東にあり、山陰から離れています。

しかし、この断層によって想定される津波の最大の高さは、鳥取県大山町で7.4メートル、琴浦町で6.7メートルなど、今回よりも高い津波が想定されているのです。