能登半島地震の被災地で活用してほしいと、長野市の企業が、断水や停電していても使うことができる水洗トイレを移送し、8日夕方、石川県の珠洲市に設置されました。

被災地に送られたのは長野市でトレーラーハウスの販売などを行うカンバーランド・ジャパンが、福岡市のニシム電子工業と連携して製造した完全自己処理型の移動式水洗トイレです。


フィルターで尿を分解・浄化して処理水として再利用する仕組みで、最初に水をセットすれば、それ以降は水を補充する必要がないといいます。

断水していても使用できる上、電気も太陽光発電でまかなうため災害時でも水洗トイレが使えます。


カンバーランド・ジャパン原田英世(はらだ・ひでよ)社長:
「衛生面が非常に心配ということで、そういう部分もこの水洗トイレなら解決出来る」

水洗トイレと、最初に必要な水約3000リットルを積んだ車は、7日に長野市を出発し、8日夕方、珠洲市役所前に男女1基ずつ設置されました。