ただ、新潟大学の保坂助教が現地調査を進めると、新潟市西区の寺尾や小針、坂井東で被害が拡大した要因として液状化現象とは別のものが見えてきました。

新潟大学 工学部 保坂吉則 助教
「液状化現象で隆起することはほとんどない。どちらかというと沈むほうですね」
多く見られた地面の盛り上がりは液状化現象によるものではない可能性があるといいます。

新潟大学 保坂吉則 助教
「地盤が動いて圧縮された。ものすごいデカい力」
それは、このエリアの位置に関係がありそうです。
寺尾や小針、坂井東などで被害が大きかったエリアは砂丘のすそ野にあたります。

地震が発生し液状化現象が起きると、地滑りのような形で高台から地盤が崩れます。その際、弧を描くように地盤が動くため地面が盛り上がったり、押し寄せられるように被害が現れるということです。

新潟大学 工学部 保坂吉則 助教
「震度5くらいが来れば、また被害が拡大することはある。繰り返すことはあり得ます」
地震から1週間。復旧作業に追われる一方で予断が許されない日々が続きます。