開店から15分で完売… その後『最後のたぬきケーキ作り』

開店から15分で用意していた70個が売れしまい、店主の鈴木達雄さんは、午後に販売する分の『最後のたぬきケーキ作り』に感謝の思いを込めながら取りかかります。

市川麻耶キャスター
「こちらのたぬきケーキを最後に食べようと店の前には20人以上が並んでいます」

たぬきケーキ研究家のマツモトさんの調査では、青森県内の生息地は現在10数店舗で八戸市内では甘洋堂1店舗だけとなっていました。その希少性だけではなく、優しい味わい、そして鈴木さん夫妻の暖かな人柄に惹かれたファンで最終日は大賑わい。270個を売り切り笑顔溢れる一日となりました。

甘洋堂菓子舗・鈴木久子さん(82)
「寂しい50年もやってきたんだものいままで頑張ったなという声をみんなにかけてもらいました」

甘洋堂菓子舗・鈴木達雄店主(88)
「若いならまだまだやりたい気持ちはあるけどもう88歳、89歳になるからこれ以上は無理だろうなと」

たぬきケーキで多くの人を笑顔にしてきた思い出をかみしめながら店を閉め、甘洋堂菓子舗の歴史に幕を下ろしました。

甘洋堂菓子舗・鈴木久子さん(82)
「終わりました。長かったような、短かったような。ほんと、終わりました」

取材協力:「たぬきケーキ研究家 マツモト」さんのHP
https://tanukicake.gzf.me