いまだ被害の全容が見えない能登半島地震。発生から4日経った今も、警察や消防による行方不明者の捜索が続いています。こうした中私たちに何が出来るのか、防災の専門家に聞きました。
元日に石川県で最大震度7を観測した能登半島地震。石川県などによりますと1月5日午後4時半までに94人の死亡が確認され、安否不明者は222人に上っています。
こうしたなか、沖縄にいる私たちには何ができるのか。防災や災害対応の専門家であり、被災した知人から現場の状況を聞いているという防災士の稲垣暁さんに話を聞きました。
防災士 稲垣暁さん
「水道は止まっている、電気は止まっている。非常に生活としては難し状況にはあるんですね。高齢化率の高い地域で、自助や共助にかなり限界がある中で、公助をあてにせざるを得ない状況にも関わらず、救急とか自衛隊とか、公の救助が全く行き届いていないという現状が今も続いているということです」
沖縄にいながらできる支援について、稲垣さんは次のように話します。
防災士 稲垣暁さん
「現地に行って力になりたいとか、物を送るなど、そういうはやる気持ちは十分わかるが、何とか抑えて頂いて、お金を送ることがいま私たちに出来る一つの支援の方法ではあるが信頼できる機関に送って頂きたい」
「過去の災害にないぐらい虚偽情報が溢れているのが現状なんですね。今後恐らくさらに増えると見られます」
また、インターネットには被災地支援を装った詐欺が横行する可能性もあるので、寄付を行う際には、然るべき関係機関を通じて寄付など注意が必要です。
ほかの支援の仕方については、能登半島でとれた海の幸などを買うことや、少し先の話にはなりますが、鉄道などの移動手段が回復し、復興した際には、観光で訪れることによる支援の形もあると考えてほしいということです。
支援物資に関しては現段階では難しいですが、輸送ルートが回復するのを待った上で、日々刻々と変化する現場のニーズを確認して、必要なものを送って欲しいとしています。
被災地の状況に心を寄せ、正しい方法での支援が求められています。