今月2日から3日にかけて対馬市の国道で、国指定天然記念物のツシマヤマネコが死んでいるのが相次いで見つかりました。いずれも交通事故により死んだとみられていて環境省が注意を呼びかけています。

環境省対馬野生生物保護センターによりますと、1月2日午後9時10分頃 対馬市美津島町の国道382号でツシマヤマネコが死んでいるのが見つかりました。死んでいたのは体重4800グラムのオスの成獣で、歯の摩耗状態から4~5歳と推定され、頭蓋骨が激しく損傷するなど頭に強い衝撃を受けた痕跡があったことから交通事故死とみられています。
また、翌日の3日午後6時10分頃にも対馬市上県町の国道382号で死んだツシマヤマネコが見つかりました。死んでいたのは体重2160グラムのメスの成獣で、レントゲン画像から3~4歳と推定され、大腿骨と骨盤を骨折するなど身体に強い衝撃を受けた痕跡があったことから交通事故死とみられています。
ツシマヤマネコの交通事故死は今年度これで3件となり、対馬野生生物保護センターではこれから繁殖期にあたるためヤマネコの活動が活発になり道路への飛び出しも多くなるとして、普段の安全運転に加えヤマネコや野生生物にも注意するよう呼びかけています。
また、万一ヤマネコをはねてしまっても故意ではない限り罪に問われることはないとして、センターへの速やかな通報(電話番号:0920ー84ー5577)を呼びかけています。