岐阜県立多治見病院眼科主任 宇佐美欽通 医師
「新たな災害に見舞われると、がれきなどの粉塵や土埃などが空気中に舞っていたり、水道水で手が洗えないなど、衛生的な状態を保つのが困難になります。
また、非常事態ゆえにコンタクトレンズを外すことができず何日も装用し続けてしまったり、消毒などのケアができないなど、通常の使用方法と違う方法でコンタクトレンズを使用しなければならない状況となってしまうこともあるかもしれません。そうなると、目に大きな負担がかかり、目の病気になりやすくなるなど、大きな危険が伴うことが考えられます」

断水時は手を洗える機会が減ってしまい、手指の清潔さが損なわれます。
コンタクトレンズの着脱やケアのたびに細菌に触れるリスクが非常に上がり、目の感染症が起こることも考えられるため、コンタクトレンズの使用は、水道水が満足に使用可能になり、眼科医へ受診ができるような状況になるまでは控えた方が安全だということです。

では、日頃からできる対策とは?

岐阜県立多治見病院眼科主任 宇佐美欽通 医師
「普段使っているメガネとは別に、災害時に備えた避難袋に『予備の眼鏡』を入れておくことな重要です。
何度か眼鏡を買い直している方は、昔使っていた眼鏡は捨てずに1つは避難袋などに入れておき災害に備えてください」