オリックスからポスティングシステムでドジャース移籍が正式に決まった山本由伸(25)が30日、大阪市内のホテルで会見を行った。

28日(現地27日)にロサンゼルスの本拠地・ドジャースタジアムで行われた入団会見で、「Good afternoon!My name is Yoshinobu Yamamoto of the LA Dodgers.」と英語であいさつを行った山本。さらには「今日からは本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れてもらえるような選手になれるよう頑張ります」とWBC決勝の試合前に大谷翔平(29)が円陣で語った言葉を引用し、新天地での活躍を誓った。

日本に帰国した山本はこの日、紺色のスーツ姿に濃紺のネクタイで登場。アメリカでの入団会見の感想を問われると「集中してました。なかなか、いいかみ具合で(笑)。(出来は)60点ですかね」と笑顔を見せた。そして、日本での帰国会見は「気楽にじゃないけど、特にスピーチを準備してきている訳ではないのでリラックスしてできれば」と終始、笑顔で語った。

ドジャースとは12年総額3億2500万ドル(約460億円)で契約を結び、投手としてはメジャー史上最長・最高額という前例のない契約となった。改めてドジャースを選択した理由は「すごく高く評価していただきましたし、勝つことへの強い気持ちもあり。とにかく(勝利に)一番近いところだなということで」と口にした。

改めて大谷と同じチームメイトとなったことについて、「同じチームでプレーできるのは特別なことだと思う」と話した。その大谷からは「強く勧誘の言葉を頂いたわけではなく、本当に気を遣っていただき何でも相談してととにかく優しく接していただきました」。さらに「いろいろ質問はさせていただきましたけど、大谷さんも今年からドジャースに加入という事でチームの事とかを聞いたりはしてないんですけど、メジャーリーグということについていろんな質問をしました」と、やり取りを明かした。

「まだそこまで実感が湧いていないので。開幕まで時間があるのでその時間を大切にしたい」と現在の気持ちを表し、メジャーへの新たな取り組みについては「プロ1年目から取り組みは変わってないですし、やっていることは全部一緒なので、そこをしっかり頑張るだけです」と気負わず自分のペースで調整していくと話した。また、古巣オリックスでの7年間を振り返り、「オリックスという球団でプレー出来て、人生の中でもすごく成長できた7年間だった。オリックスだから、ここまで来れた」と感謝の気持ちを伝えた。